こんな時は? Q & A 睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群とは


睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まる(無呼吸)、弱くなる(低呼吸)ことにより睡眠が妨げられて様々な障害を起こす病気です。

 

以下のような症状がみられる場合には睡眠時無呼吸発症候群が疑われます。
睡眠中に大きないびきをかき、息が止まることがある。
起床時に頭痛がある。眠っても疲れがとれない。
昼間に強い眠気がある。居眠り運転で事故を起こしかけた。
睡眠時無呼吸症候群がある場合には合併症の発生が多くなるといわれています。高血圧、脳卒中、心筋梗塞を発症するリスクが無呼吸のない場合に比べ、3~4倍になります。

 

睡眠時無呼吸症候群の診察・検査

上記の症状の有無を問診します。
睡眠時無呼吸症候群のほとんどは上気道(呼吸の道)が睡眠中に塞がってしまうことでおこります。上気道が狭くなる原因として肥満、扁桃肥大、加齢、下あごが小さい骨格などが挙がります。また、年齢が高くなると無呼吸が起こりやすくなります。

 

正常の呼吸 無呼吸の起こり方

図1)正常の呼吸・・・鼻→喉頭→気管の経路が開いており、いびきはほとんどない。 
図2)無呼吸の起こり方・・・大きな赤矢印→舌根沈下、小さな矢印→口蓋垂の下垂、黄色い×印→上気道の閉塞による無呼吸が起こる。

診察では鼻からのどにかけての呼吸の道に狭いところがないか検査します。
次に実際に睡眠中に無呼吸があるか調べるために、家庭で検査できる機器(簡易ポリグラフィー)を貸し出します。簡易ポリグラフィーの結果から治療の必要性があるか、どの治療方を選択するかを決めます。
 

睡眠時無呼吸症候群の治療

ポリグラフィーで1時間あたりの無呼吸・低呼吸の回数を解析します。 この回数を無呼吸低呼吸指数(AHI)と呼んでいます。

AHIが5回/時以上の場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。特にAHI 20回/時以上の場合には合併症を引き起こす確率が高くなるといわれています。

 

(1) CPAP療法
CPAP(シーパップ)とは日本語で持続陽圧呼吸とよばれる治療法です。鼻にフィットするマスクをあてて、治療器から持続的に空気を上気道に送り込みます。送り込まれた空気の圧力で狭くなる気道を押しひろげて、無呼吸を起こりにくくします。

CPAP療法

 

(2) 歯科装具
マウスピースともよばれます。通常の噛み合わせでは下あごは上あごより後ろにあります。そこで上下の歯型を取り、下あごが前方へ引き出される噛み合わせになるマウスピースを作製します。マウスピースは歯科医に依頼して作製してもらいます。
これを装着して眠ることで、下あごとともに前方へ上気道が広がるようになり、無呼吸が起こりにくくなります。軽症例の治療に使われます。

(3) 手術
扁桃摘出、軟口蓋形成などの手術を組み合わせて行います。若年者で扁桃肥大がある人では効果的です。

 
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