医師紹介
渡邉高弘 院長ごあいさつ
ヒトや多くの動物には外界から迫る危機から身を守るため感覚器が備わっています。また現代に生きる私たちにとって感覚器は身を守るほかに、職務を遂行したり、娯楽を嗜むのに必要なものでもあります。
古来からの感覚器の分類に五感があります。五感とは視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触角を指します。現在では感覚には20種類ほどがあると考えられています。この中には体のバランスに関連する平衡覚も含まれます。(平衡覚のセンサーは内耳にあります。)これらの感覚が病気や怪我で障害された場合には日常生活において、様々な不自由や不具合が生じます。耳鼻咽喉科は聴覚、嗅覚、味覚、平衡覚の障害を診療しています。
急な聴力低下については可能なかぎり早期の受診をお願いします。突発性難聴では治療開始時期が早いほど改善の可能性が高くなります。
嗅覚障害は原因により改善率が異なります。交通事故で頭を打った、あるいは頭が強く揺すられたことで起こる外傷性嗅覚障害は風邪や鼻炎による嗅覚障害より治りにくいとされています。欧米では嗅覚障害の患者さんに、たとえ外傷性嗅覚障害であっても嗅覚トレーニングを行っています。方法はアロマオイルの匂いを毎日、嗅いでもらうというシンプルなものです。
嗅覚トレーニングの方法と成果について論文発表したドイツのHummel 医師らはトレーニングにより嗅覚の再生が促進されるとしています。嗅覚トレーニングは制度上、通常の診療にとりいれることはできませんが、方法はシンプルですのでお教えすることはできます。嗅覚トレーニングについてお知りになりたい方は診察時におっしゃってください。
どの感覚器も年齢とともに機能が低下します。聴覚については補聴器を使うことにより生活の質が高まります。また認知症の予防にも役立つとされています。年齢を重ねるとともに聞こえが悪くなって来たと感じる場合にはご相談ください。
令和7年5月2日 たかひろ耳鼻咽喉科医院 渡邉高弘
担当医表

※緑の時間帯は医師2名で診療、青の時間帯は医師1名で診療
■渡邉高弘 院長略歴
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平成2年
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国立 富山医科薬科大学(現 国立 富山大学) 医学部卒業
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沼津市立病院、聖隷浜松病院、静岡済生会総合病院に勤務。
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平成10年
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浜松医科大学耳鼻咽喉科 助手
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平成13年
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米国 House Ear Institute 研究員
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平成18年
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浜松医科大学耳鼻咽喉科 講師
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平成20年
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富士宮市立病院耳鼻咽喉科 科長
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平成22年
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たかひろ耳鼻咽喉科医院 開設
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■資格
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医学博士
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医
日本耳鼻咽喉科学会補聴器相談医
身体障害者福祉法第15条指定医
補聴器適合判定医師(厚生労働省主催研修会修了)
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