こんな時は? Q & A スギ花粉症の舌下免疫療法とは

スギ花粉症の舌下免疫療法とは


「シダトレン」というスギ花粉のエキスを含む薬液を舌の下に含みます。舌の下に2分間保持し、その後に飲み込むという治療法です。

これを毎日続けることにより、スギ花粉に対して過敏に反応する体質を改善し、スギ花粉症の症状を改善させていくものです。
これまでの飲み薬や点鼻薬の治療はくしゃみ、鼻水などの症状を抑える対症療法であり、即時に効果が現われるのが特徴です。

一方で舌下免疫療法は徐々にスギ花粉に対するアレルギー体質を徐々に改善していく治療法です。
治療は3年間を目安に、毎日行うことが必要になります。

 

舌下免疫療法の効果について

舌下免疫療法の有効率は70-80%とされております。すなわち10人の患者さんがいれば、7-8人は良くなるが、2-3人は症状が改善しないということです。
また、改善する程度も人によって、差があります。
全体からみて、完全に症状がなくなるという方は10-20%、症状が出るが治療前よりは軽くなったという方が50-60%とされています。
このことが示すように舌下免疫療法を行えば、他の薬を飲まなくて済むように必ずなるわけではありません
残念ながら個々の患者様に舌下免疫療法の効果が現れるかどうか、治療前に知ることはできません。またスギ花粉エキスを治療薬としておりますので、スギ花粉症以外の花粉症やハウスダストアレルギーには効果はありません

 

舌下免疫療法の副作用について

これまでに治験(治療効果と安全性の確認作業)が行われておりますので、安全性は高いと考えられております。しかし、時に以下のような副作用が起こることがあります。
口の中のかゆみ、腫れ
喘息発作
アナフィラキシー(重症のアレルギー症状)
じんましん、かゆみ、くちびるや瞼の腫れ、呼吸困難、血圧低下、意識障害などの 様々な症状が現れます
 
アナフィラキシーが起こる可能性は低いとされていますが、いったん起こった場合は生命にかかわることがあります。一次的な治療は当院で行いますが、その後は救急車により治療設備が整った総合病院に搬送し、治療を受けていただくこともあります。

 

スギ花粉症の舌下免疫療法を希望する方は以下の要件を満たしている必要があります。

12歳以上である方
血清診断でスギに対するアレルギーが証明されている方
2週間に一度の通院ができる方(発売後1年間、平成27年10月までは新薬であるため2週間以上の処方はできない。)

 

発売後1年を経ても、月に1回程度の受診をしていただく必要があります。

 

以下の項目に該当する方は治療ができません。

重症の副作用が起こる可能性があります。あるいは、舌下免疫療法の効果が現れないと考えられます。治療前に問診票でチェックします
心臓病の方
重症あるいは発作がコントロールされていない喘息を持っている方
妊娠中の方、あるいは近いうちに妊娠を考えている方
がんの治療中の方、抗がん剤を使用中の方
ステロイド剤を使用中の方
高血圧などの治療でβ‐ブロッカーを使用している方
自己免疫疾患、膠原病の方

 

舌下免疫療法の治療の流れ

初診では治療ができるかどうかを問診と検査で判断します。このため初診でのシダトレンを処方しません
治療可能と考えられる方は2回目の診察でシダトレンの処方、投与を行います。
第1回目のシダトレン投与は必ず医院で行います。投与後30分は必ず医院に留まっていただき、重大な副作用が現れないか様子を見ます。このため時間に余裕をもってご来院ください。
シダトレンの初回投与は月から金の午前中の診察時間に行います。土曜日には行いません

 

こんな時は? Q & A スギ花粉症の舌下免疫療法とは

 


 
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